奥秩父大滝温泉

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落ち着いた雰囲気の玄関

□所在地

埼玉県秩父郡大滝村大字大滝4277−2
電話 0494−55−0126

大滝村は、埼玉県の最も西に位置します。 そのほとんどが秩父山系の深い山並みに囲まれ、大滝温泉は三峰神社の麓、ちょうど雲取山の北側になります。

□交通

秩父市から国道140号線を荒川上流に向かっていきます。 三峰山ロープウェーの山麓駅を過ぎて約1Kmいくと、道路左に大滝村物産品販売センターと大滝温泉の案内が目にとまります。 温泉へは、販売センターの先50mを左に大きく回り込んで入ります。 大きな駐車場があり、歴史民族資料館と並んで右側の建物が大滝温泉「遊湯館」と名づけられた村営の温泉施設です。


東京から秩父へのルートは関越自動車道の花園インターから国道140号線にのり、長瀞を通って入るコースと、 飯能から国道299号線を利用して正丸トンネルを抜けるコース、青梅から名栗村を通っていくコースがあります。

□料金(3時間以内)

大人600円(中学生以上)
小学生300円
乳幼児150円

□営業時間

10時から17時木曜日休館

□泉質

ナトリウム・塩化物温泉

□ひとこと

ナトリウム成分が多いせいか、温泉に浸かって体をなでるとヌルッとした感触があります。 そのためか、桧でできた浴槽の縁が少し滑ります。気をつけましょう。また、温泉を口に含むと少し塩っぱいです。

貴重品ロッカーは脱衣所にありますが有料です。貴重品ロッカーが有料なのはどうもいけません。 うっかり入れ忘れた貴重品があっても、もう一度100円入れなければと思うとついそのままになってしまいます。 ここは英断して貴重品ロッカーも無料にしてほしいものです。

□概要

建物および浴室は新しく清潔です。
取材は営業開始10分前に始めたのですが、早くも地元の方がゆったりとつかっていました。「日曜など、開館を待っている人が多いときは10分前から入場していただいています。」の説明でナットク。 1時間後にはかなりの人数になって、脱衣所もいっぱいになってしまいました。

大広間は2つあり無料で休憩できますが、厨房が併設されているので飲食物の持ち込みはできません。 写真中央奥の広間にはカラオケの設備があり、1曲200円で歌えます。この日は2時間いましたが1人も歌ってくれませんでした。


大浴場前の待ち合わせ
(ビールの自販機があり、湯上がりの一杯で奥方を待つにもよし)

広々とした大浴場には石鹸も備えられています。
(シャンプーはありません)

写真の桧大浴槽は1Fで、B1には岩風呂がありこちらは少し暗い感じがします。共に荒川に面しています。

□近くの見どころ

  • 三峰神社(おすすめコースで詳しく紹介します)

  • 中津峡
    「紅葉は素晴らしいですが、日曜日は混雑するので避けた方がいいですよ。」とは、遊湯館支配人の千島さんのお話です。

  • □おすすめの日帰りコース

    朝早くに東京を出て、10時までに大滝温泉に到着します。早朝は青梅街道も空いていますので、青梅から交通量の少ない名栗村を抜けて秩父市に入ります。 ここからは、寄居方面からの車と合流しますので台数は多くなりますが渋滞ほどにはなりません。 杉並からでしたら、およそ2時間半で大滝温泉に到着します。
    人気の高い温泉なので開館から1時間もするとかなり混んできます。温泉には2時間ほどいて三峰神社に向かいます。

    山門はかなり威厳に満ちた造りで、周りの三峰杉の巨大な木立ともよくマッチしています。

    三峰山入り口の秩父湖(ダム湖)のトンネルは信号による交互通行ですからかなりの信号待ちを覚悟しなければなりません。
    トンネルを抜けてしまえば三峰神社へは比較的容易に到着します。神社の近くの村営駐車場(500円)に車を置き、神社の参拝路をすすみます。途中寄進の碑をいくつも見ながら左に山門、右に奥宮参拝所を見ます。 参拝所からの眺望は素晴らしく、遠く秩父市の全体と、小鹿野町の家並みを見渡せます。

    ←本殿はさほど大きくはありませんが格式のある造りです。
    つくばいで清めてから参拝しましょう。

    本殿右手には、神社の出社が一列に並んでいて、一度にいろんな神社にお参りすることができます。
    猿田彦神社、浅間神社・・・ああ、これは知っている。あれ?これは知らないなーなどと考えながら順に見ていくのもいいでしょう。


    駐車場に戻る途中、おみやげ屋を覗いて見ます。
    観光地はどこも同じようなお土産なのですが、ここでは中津川いも田楽を食べてみます。 「ジャガイモではありません」とは書いてありましたが、食べてみると確かにジャガイモのほうがおいしいと思いました。
    この芋は「奥地の砂利畑でごく少量とれる貴重ないもです」と解説がなされています。 駐車場から少し下ったところに三峰という集落があります。 かなり急な斜面に20戸ばかりの民家が点在しているのですが、周りに畑らしきものはほとんどなく、いったい昔はどんな暮らしぶりだったろうとしのばれます。 ボリビアのアンデス山中で、インディオがやはり砂利畑で同じように小さな芋を作っている映像がありました。たぶん同様な貧しい生活を強いられていたのでしょう。

    駐車場への帰り道、ちょっとビジターセンターをのぞいて見ましょう。秩父山系の自然や、動物についての展示が丁寧になされています。

    三峰神社周辺の紅葉はまだ進んでいません。向かいの白石山、写真の雲取山の中腹が見頃になっています。 中津峡を含めて、「紅葉の見頃は10月末から11月上旬ごろになるでしょう」と大滝湯のフロントのおばさんが教えてくれました。

    帰りは正丸トンネルを利用します。
    早めに帰り支度をしても秩父市内の国道299号線はかなり混雑しています。ただし、市内を抜けると意外と流れがよくなります。 正丸トンネルを抜けても車の列が続いていそうでしたら、たぶん飯能市内で渋滞しますので思い切って名栗村に抜けるのも手でしょう。 子の権現の横の峠を越えれば名栗村はすぐです。ただし、道幅が狭く、カーブもきついので対向車には十分注意しましょう。
    暗くなったらたぬきの飛び出しに注意しましょう!!

    □お便りをいただきました

    • ちょっとしたドライブコースを紹介します。
      中津川渓谷の紅葉を楽しむのでしたら、同じ道を通って帰るのはもったいなさすぎます。 かなりの悪路ですがそのまま中津川林道を登ってください。2時間くらいで山頂につきます。 標高は1500m位になります。そこまでの景観は『素晴らしい』の一言につきます。 そして反対側(長野県川上村ですが)の景観もとてもきれいです。 今まで登ってきた山道が嘘のように、ただ高原の丘の上とでも言う感じでなだらかな山には黄色く染まったカラマツ林があり、はるか遠くには雪をかぶった八ヶ岳が見えます。 舗装された(長野県側はなぜか舗装されている)道を下って行くと千曲川の源流に出ます。 そこはもう日本とは思えない西欧の田舎みたいな風景です。 私はその劇的な風景の移り変わりが好きで毎年紅葉のときにはドライブしています。 ただ、11月中旬を過ぎると降雪のため春まで通行しない方が身のためです。 しばらく川沿いに下ると清里方面と書いた標識が出て来ますのでそこからは安心して帰れると思います。 午前中に温泉に入れたら余裕で回れるコースです。明るいうちには野辺山や、清里で観光もできるでしょう。

      山中忠博 poh@ppp.bekkoame.ne.jp


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